お墓じまいの流れ

親族への相談 ・同意を得る

お墓じまいをする際に、第一に行うのが親族への相談です。お墓は個人のものではなく、親族一同のものです。移転によって親族がお参りできなくなると親族間のトラブルに発展しかねません。
お墓じまいを検討していることを家族や近しい親族に相談し、お墓じまいを考えている理由とともに、お墓じまいの時期や方法についても一緒に伝えるのが一番です。
また、事前に既存のお墓に誰のご遺骨が何体入っているのかを確認しておき、それぞれの行き先まで検討しましょう。
決定した内容を記した覚書などをつくると、後々親族間のトラブルを回避することもでき、安心です。

• 必ず、親族間で相談
• 誰の遺骨が何体あるか
• 覚え書きの作成・取り交わし

お墓の現状確認

何代にも渡って受け継がれているお墓の場合は、遺骨を移転をする場合は、遺骨の数に応じた改葬許可証が必要です。遺骨の数や骨壺の大きさ、経過年数などを確認しましょう。

供養方法の決定

お墓じまい後の新たな供養方法として、以下のような方法があります。

• 改葬する（管理者に「受入証明書」を発行してもらう必要があります。）
• 永代供養（樹木葬なども含む）

お墓じまいには、メリット・デメリットがあるため、家族や親族と検討する必要があります。お墓じまいにかけられる費用や継承者の有無、お参りのしやすさなどさまざまな観点から供養方法を決定しましょう。

管理者にお墓じまいの旨を連絡

お墓じまいをすることが決まったら、お墓の管理者である霊園や寺院にその意思を伝え、「埋葬証明書」を発行してもらいます。
また、寺院に対してご相談しておくと良いでしょう。

改葬許可証

お墓の管理者から発行された「埋葬証明書」、改葬先から発行された「受入証明書」と併せて、現在のお墓がある市区町村（自治体）に「改葬許可申請書」を提出し、「改葬許可証」を受け取ります。必要となる記載項目は自治体によって異なります。

閉眼供養

既存のお墓の中に入っているご遺骨を取り出す際に、施設によっては、お墓に宿る魂をお坊さんに抜いてもらう「閉眼供養」を行います。閉眼供養は、地域によって「魂抜き」、「お性根抜き」などと呼ばれています。

更地返還

お墓を解体し墓石を撤去します。土の上の墓石だけでなく、土の中の基礎工事部分まで全て撤去されたことを確認し、土をならして整地をしたら、管理者に土地を返還し、お墓じまいは完了です。